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インターンKの英国からコラム【試験勉強を効率よくかつ効果的に行うには】
日本ではゴールデンウィークが始まりましたがここイギリスではこれから試験シーズンです。
私も大学の最終試験が目前に迫ってくる中、毎日勉強に励んでいます。
同じように勉強を頑張っている学生の方、資格試験に臨まれる方の少しでも参考になればと思い、
今回は自分なりの勉強法を紹介したいと思います。
1)目標をまとめる
論文形式の問題と選択問題ではどのような能力が必要かが変わってきます。
論文形式の試験ならば、しっかりと筋が通った意見を述べられるかどうかが試されます。
例えば、なかなか論点を明確に述べることが苦手でしたら
目標を「明確さをアップさせる」と設定しメモなどに書いて、目に見えるところにおきます。
このようなを行動を促すためのスイッチを作ることで勉強の最中、
何を一番心掛けべきことを見失うのを防ぎます。
自分が作った「スイッチ」を使い効果的に勉強することを目指します。[1]
2)スケジュールを立てる
まず試験日に合わせてどの位の量の復習が必要なのかを判断します。
そして試験までの日数から1日あたりに必要な勉強量を割り出します。
1日に必要な勉強量は人それぞれですが、一科目に対して十分復習する時間を設けましょう。
3)勉強を習慣化する
復習するにあたり一番大事なことが、長い期間をかけて内容の反復を行うことです。
こうすることでより長いあいだ情報を身につけることが可能になります。[2]
4)学んだ情報を応用する
復習するだけでなく試験に出てきそうな問題を自分で考えて、それに答えてみましょう。
自分で問題を考えることで内容の理解を深めるだけではなく、
どのような問題が試験に出ようともあまり動揺せず取り組むことができます。
内容だけを理解するのではなく、実際の試験でどのようにその情報を応用するかを考えることが肝となります。
何度も自分の集めた情報のみを見直すよりも、
問題にとりあえず答えてみることの方が勉強に役立つことが検証されています。[3]
最後に
試験に対して不安を感じるのは当たり前のことです。
自分の考えや頑張りが採点されると考えると私も緊張を覚えます。
ですがしっかりと勉強することで不安を軽減できることがわかった今、
適度な不安が実はためになっていたことに気がつきました。
睡眠や自分の好きなことをする時間を設けてバランスの取れた勉強を心がけましょう。
参考文献
[1] Neal, D. T., Wood, W., Labrecque, J. S., & Lally, P. (2012). How do habits guide behavior? perceived and actual triggers of habits in daily life. Journal of Experimental Social Psychology, 48(2), 492–498. https://doi.org/10.1016/j.jesp.2011.10.011
[2] Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: A review and Quantitative Synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354–380. https://doi.org/10.1037/0033-2909.132.3.354
[3] Yeh, D. D., & Park, Y. S. (2015). Improving learning efficiency of factual knowledge in medical education. Journal of Surgical Education, 72(5), 882–889. https://doi.org/10.1016/j.jsurg.2015.03.012
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