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コラム【ワーキングメモリー 2】
パート2
前回お話しした「ワーキングメモリーが弱い」ということについての続編です。今回はこのタイプのお子さまについて、かかわり方の工夫とおすすめの遊びをご紹介させていただきます。
ワーキングメモリーが弱いお子さまへのかかわり方としては、
・大事なことは簡潔に伝える。
・一度にいくつかの指示を出さない。
・「聞いて考える」ということが苦手なので、目で見てもわかりやすいように補ってあげる。(絵や図で分かりやすく書いてみる)
などがポイントです。苦手な力を使おうと一生懸命になることはかなりエネルギーを消耗するので、イライラしたり元気がなくなったりします。工夫を取り入れることで気持ちも穏やかに過ごしやすくなるので生活の質も向上するかもしれません。
また、おすすめの遊びもご紹介させていただきます。
☆さかさ言葉遊び…「今から意味のない言葉を言うから、さかさまから言うとなんていう言葉になるか考えてみよう!」(“びれて”→“テレビ”など)
☆いくつの音でできているかな?…「今からある言葉を言うのでいくつの音でできているか数えてみよう!」(バナナは3つ、いすは2つ…など)
遊びの中で「聞く」「イメージする」「考える」といったことを練習できます。
ただ、個性は人それぞれですので苦手な力を克服しようと無理をさせてしまう姿勢は逆効果にもなりかねません。ゆったりとした気持ちで、「頑張ってるね」「苦手なところはみんなあるんだよ」とお子さまのありのままの姿を受け止めるメッセージも大切にしてくださいね。
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